カフェ開業は何から始める?飲食未経験から開店までの流れとスケジュール

カフェを開業したいと思っても、最初は「何から始めればいいのか」「物件と融資はどちらが先なのか」「開店までどのくらいかかるのか」が分かりにくいと思います。

私も飲食店の経営経験はなく、薬剤師の仕事をしながら開業準備を始めました。

その後、約1年間カフェ開業スクールへ通い、物件探しや創業融資、内装工事などを経て、2023年6月に東京都内で約7坪の個人カフェを開業しました。

私の場合、物件を探し始める前に、創業計画書や店の規模、営業方法、メニュー、必要な設備などはかなり具体的に考えていました。

そのため、物件が決まってからすべてを考え始めたわけではありません。

この記事では、飲食未経験だった私が実際にどんな順番で準備し、カフェを開業したのかを時系列で紹介します。

私がカフェを開業するまでの流れ

大まかな流れは次のようになりました。

カフェ開業を決める

↓

10月頃|カフェ開業スクールへ通い始める
創業計画書を作り、店の規模・営業方法・メニュー・必要な設備などを考える

↓

翌年夏頃|物件探しを開始
想定していた坪数をもとに物件を探し、候補物件に合わせて内装も検討

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スクール修了後|物件探しを継続
物件がなかなか決まらず、この時期にカフェでアルバイトも経験

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2〜3月頃|候補物件を仮押さえ

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日本政策金融公庫へ創業融資を申請
ほぼ完成していた創業計画書に、実際の数値を入れて申請

↓

融資の結果を待ちながら開業準備
POSレジ、キャッシュレス決済、通信、BGM、店舗保険などを検討

↓

融資決定後|物件を本契約
各種契約、設計・設備の最終調整

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工事前|保健所へ図面を持って事前相談

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5月の連休明け|内装工事開始

↓

工事完了後|厨房機器を搬入・保健所の検査

↓

営業許可取得・仕入れなど最終準備

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6月下旬|プレオープン

↓

1週間後|正式オープン

↓

オープン後|開業届・青色申告関係の手続き

すべてを一つずつ終わらせてから次へ進んだわけではありませんが、大きな流れとしてはこのような順番でした。

カフェ開業を決め、スクールへ通い始めた

私は飲食店で働いた経験も、経営した経験もありませんでした。

そのため、カフェを開業すると決めた後、関東へ戻って10月頃から約1年間カフェ開業スクールへ通いました。

スクールではコーヒーの抽出やラテアートなどの技術だけでなく、開業までの準備についても学んでいます。

この時期に創業計画書も作りました。

スクールを修了する頃にはほとんど完成していて、実際に融資を申し込むときには、家賃や工事費など確定した数値を入れれば使える状態でした。

食品衛生責任者の資格やバリスタ資格も取得しています。

もちろん、カフェ開業のためにスクールへ通ったり、バリスタ資格を取得したりすることが必須というわけではありません。

私の場合は飲食未経験だったため、開業に必要なことをまとめて学ぶ方法として利用しました。

一人で営業できる規模とメニューを考えた

店の規模や営業方法についても、スクールに通っている間に考えていました。

私は一人で働く方が向いていると思っていたので、最初から基本的に一人で営業できる規模を想定していました。

物件についても何坪でもよかったわけではなく、自分が営業できる規模や家賃、工事費などを考えて、探す広さはある程度決めていました。

メニューも一人営業を前提に考えています。

注文を受けてから一から作るものが多いと、注文が重なったときに時間がかかり、一人では対応しにくくなります。

そのため、自分が得意だった焼き菓子など、事前に仕込んでおけるものを中心に考えました。

必要になる設備についても、この段階で洗い出しています。

自家焙煎については、融資の結果次第で導入する予定でした。

焙煎機は高額なので、希望していた金額の融資を受けられれば購入し、難しければ後から考えるつもりでした。

結果的には融資を受けられたため、開業時から電気式の焙煎機を導入しています。

スクール在学中から物件を探した

物件探しは、スクール在学中の夏頃から始めました。

最初は自分で探していましたが、その後は飲食店向け物件に詳しい不動産会社にも相談しました。

最終的には20件近く内見しています。

物件を見るときは、家賃や立地だけでなく、広さや設備、予定している営業ができるかなども確認しました。

内装についても、候補物件が出てきた段階で設計士に相談しています。

物件によって形や設備が違うため、その物件ならどのような店にできるのかを確認しながら探しました。

最終的に選んだのが約7坪の物件です。

物件探しについては、20件近く内見した経験をこちらの記事で詳しくまとめています。

カフェの物件探しで20件近く内見した実体験

物件が決まらない時期にカフェでアルバイトをした

スクールを修了しても、なかなか物件が決まりませんでした。

私はもともとカフェでアルバイトをするつもりはなかったのですが、飲食経験がなかったこともあり、スクールの先生などから実際の店舗でも働いておいた方がいいと勧められていました。

物件探しが長引いていたこともあり、その時期にカフェでアルバイトをしています。

実際に働いてみると、接客や注文から提供までの流れなど、スクールとは違う実際の店舗営業を見ることはできました。

ただ、カフェでのアルバイト経験が開業に必須だとは思いません。

私の場合は、物件が決まらない期間に勧められて経験した、という流れです。

候補物件を仮押さえして創業融資を申し込んだ

2〜3月頃に、現在の店舗になる物件を仮押さえしました。

この段階ではまだ本契約ではありません。

仮押さえ後、日本政策金融公庫へ創業融資を申し込みました。

創業計画書はすでにほぼ完成していたため、実際の家賃や工事費、設備費などを反映して申請しています。

私の場合、最初に相談したところではやり取りが思うように進まなかったため、設計士から紹介された別の支店へ相談先を変更しました。

そこから改めて手続きを進め、融資審査にはおおむね1カ月かかりました。

これは私の場合の期間で、必ず1カ月で結果が出るという意味ではありません。

融資が決まった後、物件を本契約しました。

私が日本政策金融公庫の創業融資を利用したときの流れはこちらで詳しく紹介しています。

飲食未経験から日本政策金融公庫の創業融資を受けた実体験

融資の結果を待ちながらレジや決済方法も決めた

融資を申し込んでから結果が出るまでの間にも、開業準備を進めました。

この頃には、POSレジ、キャッシュレス決済、通信、店内BGM、店舗保険などもほぼ決めています。

実際の契約は、物件を本契約してから進めました。

特に早めに確認しておいた方がいいと感じたのが、POSレジとキャッシュレス決済です。

決済サービスによっては申し込み後に審査があり、すべての決済方法が使えるようになるまで時間がかかることがあります。

私の場合も一部の決済がオープンに間に合わず、最初は現金決済だけで営業していました。

そのため、オープン時からキャッシュレス決済を使いたい場合は、必要な手続きや審査期間を早めに確認しておいた方がいいと思います。

POSレジについては、実際に使った経験も含めてこちらで比較しています。

個人カフェのPOSレジ比較

店舗保険についてはこちらでまとめています。

個人カフェで加入している店舗保険

開業までに使ったお金も記録しておいた

開業準備中は、設備や備品、資格取得、各種契約など、さまざまな支払いが発生します。

私は開業準備中から、開業までに何にいくら使ったのか分かるように一覧を作っていました。

開業前に支払った費用の中には、帳簿上「開業費」として扱うものもあります。

後からまとめようとすると、「これは何の支払いだったか」「いつ払ったものか」が分からなくなりやすいので、支払った段階で記録しておく方が楽でした。

経理には開業時からマネーフォワード クラウドを使っています。

個人カフェ向け会計ソフト比較

工事前に保健所へ図面を持って相談した

物件を本契約し、内装工事へ進む前に、設計士と一緒に保健所へ行きました。

持っていったのは店舗の図面です。

飲食店営業許可を取るうえで、厨房の設備やレイアウトなどに問題がないか事前に確認してもらいました。

工事がすべて終わってから問題を指摘されると、完成した部分を工事し直さなければならない可能性があります。

そのため、図面の段階で一度確認してもらい、問題があれば工事前に修正できるようにしました。

必要な資格や営業許可についてはこちらの記事でも詳しくまとめています。

カフェ開業に必要な資格はある?

5月の連休明けから約1カ月の内装工事

内装工事は5月の連休明けから始まり、約1カ月かかりました。

物件探しの段階から内装について相談していたため、本契約後は実際の物件に合わせて調整し、工事へ進んでいます。

エスプレッソマシンなどの必要な設備についても事前にある程度決めていたので、物件やレイアウトに合わせて最終調整しました。

冷蔵庫や製氷機などの厨房機器については、店舗の規模や営業内容に合わせて提案してもらっています。

照明やインテリア、小物などは自分で選びました。

開業時に実際に準備した設備についてはこちらでまとめています。

個人カフェ開業に必要な設備と備品

逆に、実際に営業してみて開業時にはなくてもよかったと感じたものもあります。

カフェ開業で不要だったもの

工事と機器搬入後に保健所の検査を受けた

内装工事が終わり、厨房機器などの搬入も完了したところで、保健所の検査を受けました。

工事前に図面を確認してもらい、完成後に実際の店舗を確認してもらうという流れです。

検査を経て、飲食店営業許可を取得しました。

私の場合は、

工事前に保健所へ図面相談 → 内装工事 → 機器搬入 → 保健所の検査 → 営業許可

という順番でした。

菓子製造業許可については開業時ではなく、営業開始後に取得しています。

営業許可取得後、仕入れや備品の最終準備

営業許可を取得したら、オープンに向けて食材などを仕入れました。

コーヒー豆、牛乳、製菓材料などの食材に加えて、テイクアウト容器や洗剤などの消耗品もそろえています。

私の場合、製菓材料と乳製品については紹介で卸業者と契約しました。

消耗品などは、最初から大量に買いすぎないようにしました。

実際に営業してみなければ使用量が分からないものもありますし、必要だと思って用意してもあまり使わないものもあります。

まず営業に必要な量をそろえ、その後は実際の使用量を見ながら調整しています。

6月下旬にプレオープン

正式オープン前に、約1週間プレオープンを行いました。

知り合いだけを招待する形式ではなく、通常営業と同じように一般のお客様にも来店してもらいました。

プレオープンをやってよかったのは、実際にお客様が入った状態で営業の流れを確認できたことです。

準備しているときには問題ないと思っていても、実際に注文を受け、商品を作り、提供してみると分かることがあります。

また、「プレオープン」として営業することで、まだ営業に慣れていない時期だと理解してもらいやすく、感想も聞きやすかったです。

プレオープンと正式オープンで2回告知できたことも、店を知ってもらうきっかけになりました。

プレオープンの1週間後に正式オープン

約1週間のプレオープンを経て、正式にカフェをオープンしました。

開業を決めてから、店の規模やメニュー、設備を考え、物件探し、創業融資、内装工事、営業許可などを進めてきました。

すべてを一つずつ順番に進めたわけではなく、物件を探している間や融資の結果を待っている間にも、先にできる準備を進めています。

開業後に開業届と青色申告関係の手続きをした

開業届や青色申告関係の書類は、オープン後に提出しました。

提出期限があるため、開業直後の営業で忙しい時期でも忘れないように手続きする必要があります。

私は自分で書類を作成して提出しています。

実際に行った手続きについてはこちらの記事でまとめています。

個人カフェの開業届を提出した実体験

物件が決まる前にできる準備は進めておいた

私の場合、物件探しを始める段階で、創業計画書、店の規模、メニュー、必要な設備などはかなり固まっていました。

物件が決まらなければ確定できない家賃や工事費、レイアウトなどはありますが、それ以外は先に考えられます。

物件を仮押さえしてからは融資を申し込み、その結果を待つ間にもレジや決済、通信などを検討しました。

融資が決まり物件を本契約した後は、それまで準備していた内容を実際の店舗に合わせて確定し、工事や各種契約へ進んでいます。

物件が決まるまで何もできないわけではなく、その時点でできるところまで準備しておく。

振り返ると、これが開業までの準備を進めるうえで大きかったと思います。

まとめ|カフェ開業は何から始める?

カフェ開業を考えたら、まずはどんな店にするのかを決め、必要な資金や設備、メニューなどを整理していきます。

私の場合は、一人で営業できる規模を前提にメニューや必要な設備を考え、創業計画書も物件が決まる前にほぼ完成させていました。

その後、物件探し、仮押さえ、創業融資、物件の本契約、保健所への事前相談、内装工事、営業許可、仕入れ、プレオープンという流れで開業しています。

物件が決まる前にできる準備と、物件が決まらなければできない準備を分けて考えると、何から始めればいいのか整理しやすくなると思います。

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