カフェ開業に向いている人・向いていない人|ワンオペ店主が感じた適性

たまに「カフェを開業したいんですよね」と相談されることがあります。

そのたびに思うのは、カフェが好きなことと、カフェ経営に向いていることは少し違うということです。

なお、この記事では、趣味として営業するカフェではなく、カフェの収入で生活することを前提とした個人カフェについて、私の経験をもとに紹介します。

カフェ開業に向いている人は、接客が得意な人だけではありません。同じ場所で地道な仕事を続けられる人や、自分で考えて判断できる人の方が、実際には向いていると感じます。

私は飲食未経験から個人カフェを開業し、約3年間ワンオペで営業してきました。

この記事では、その経験をもとに、私が感じた「カフェ開業に向いている人」と「負担を感じやすい人」の特徴を紹介します。


カフェ開業に向いている人の特徴

私が約3年間カフェを経営して感じた、向いている人の特徴は次のとおりです。

  • 一つの場所に長時間いられる人
  • 立ち仕事や体を動かす仕事が苦にならない人
  • 作ることと、同じ作業を繰り返すことが好きな人
  • 接客が得意でなくても、必要な対応ができる人
  • 人の意見を気にしすぎない人
  • 問題が起きても解決策を考えられる人
  • 自分で決めることに抵抗がない人

それぞれ、私の実体験を交えながら紹介します。


一つの場所に長時間いられる人

カフェを経営すると、基本的に毎日同じ店で長い時間を過ごします。

私も店づくりでは、自分が長時間いても疲れにくい空間にすることを意識しました。

カフェは、お客様だけでなく、自分にとっても毎日働く場所です。

外で動き回る仕事が好きな人や、一つの場所に居続けること自体が苦痛な人には、小さなカフェ経営は負担に感じるかもしれません。


立ち仕事や体を動かすことが苦にならない人

カフェの仕事は、思っている以上に体力を使います。

ワンオペなら、仕込み、接客、調理、洗い物、片付け、清掃まで、基本的に全部自分で行います。

私の場合は、営業日はほぼ毎日長時間立ち仕事です。

もちろん営業時間や営業スタイルによって違いはありますが、座って仕事をする時間はあまりありません。

デスクワークより、体を動かしている方が楽という人には向いていると思います。

一人営業のメリットや大変だったことについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ ワンオペカフェを3年間続けて分かったこと|一人営業のメリット・デメリット
ワンオペカフェを3年間続けて分かったこと|一人営業のメリット・デメリット


作ることと、同じ作業を繰り返すことが好きな人

カフェでは、コーヒーやお菓子、軽食などを毎日作ります。

営業中だけでなく、開店前や閉店後にも仕込みがあります。

また、同じ商品を毎日同じ品質で作ることも大切です。

新しい商品を考えることだけではなく、同じ作業を丁寧に繰り返すことが苦にならない人の方が続けやすいと思います。

もちろん、人を雇って作ってもらったり、出来上がった商品を仕入れて販売したりする方法もあります。

ただ、小さな店では人件費や原価の負担が大きくなりやすく、利益を出しにくくなることもあります。

私は最初から一人で営業する前提だったので、自分で作れることは大きな強みになりました。


接客は最初から得意でなくてもいい

カフェオーナーに向いている人というと、話好きで接客が得意な人を想像するかもしれません。

でも、私自身も、もともと接客は得意ではありませんでした。

前職の薬剤師として働く中で、少しずつ接客に慣れていきました。

そのため、最初から接客が得意でなくても営業はできると思います。

大切なのは、お客様に必要な案内や対応を丁寧に行うことです。

接客の量は、店のレイアウトでも変えられます。

カウンター中心なら会話は増えますし、作業場を客席から少し離せば、必要以上に話さなくても営業できます。

店づくりで工夫できる部分も意外と多いと感じています。

私が飲食未経験から開業するまでに行った準備は、こちらの記事にまとめています。

▶ カフェ開業までの流れ|飲食未経験から個人店を開くまでにやったこと
カフェ開業までの流れ|飲食未経験から個人店を開くまでにやったこと


人の意見を気にしすぎない人

カフェを営業していると、お客様からさまざまな意見をいただきます。

参考になる意見もありますが、お店の方針とは合わない意見もあります。

言われるたびにメニューや営業方法を変えてしまうと、お店の方向性が定まらなくなってしまいます。

私はGoogleマップの口コミはほとんど見ません。

ワンオペの店では、良い評価も悪い評価も全部自分に返ってくるので、見続けると疲れてしまうからです。

その代わり、お客様との会話やインスタグラムのコメントなどは参考にしています。

すべての意見を取り入れるのではなく、自分のお店に合っているかを考えて判断することも大切だと思います。


問題が起きても解決策を考えられる人

カフェを経営していると、思い通りにならないことはよくあります。

機械が壊れることもありますし、お客様の反応が予想と違うこともあります。天気が悪くて来店が少ない日もあります。

そういうことは、ある程度は仕方がありません。

だから私は、問題が起きたときに落ち込み続けるより、「じゃあどうしよう」と考えることを大切にしています。

POPを作り直したり、メニューを見直したり、SNSで発信したり、デリバリーを始めたりと、まずはできることを試してみます。それでうまくいかなければ、また別の方法を考えます。

個人店では、誰かが正解を教えてくれるわけではありません。

そのため、問題が起きても悲観しすぎず、「今できることは何か」を考えて行動できる人は、カフェ経営に向いていると思います。


自分で決めることに抵抗がない人

個人カフェでは、メニューや価格、営業時間、設備、仕入れ先など、多くのことを自分で決めます。

自由に決められる反面、その判断の結果も自分で受け止めなければなりません。

私は誰かと相談して決めるより、自分で決めて責任を持つ方が気楽でした。

もちろん、一人で全部決めることが正解というわけではありません。

ただ、誰かから細かく指示を受けながら仕事を進める方が安心できる人は、個人事業よりも雇われて働く方が向いているかもしれません。

自分で考え、自分で決めながら仕事を進めることに抵抗がない人には、個人カフェ経営は合っていると思います。


カフェ経営で負担を感じやすい人

ここまで紹介した内容とは反対に、次のような人は、個人カフェの働き方に負担を感じやすいかもしれません。

  • 長時間同じ場所にいることが苦痛な人
  • 同じ作業をコツコツ続けることが苦手な人
  • 問題が起きると落ち込んでしまい、次の行動に移れない人
  • 人の意見を気にしすぎてしまう人
  • 誰かに指示をもらいながら働く方が安心できる人
  • カフェに行くことが好きという理由だけで開業したい人

もちろん、これに当てはまるから開業できないというわけではありません。

人を雇う、営業時間を短くする、メニューを絞るなど、お店の作り方によって負担を減らせることもあります。

カフェ経営で実際に厳しいと感じたことは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ 個人カフェ経営は厳しい?約3年間続けて分かった現実と続けるコツ
個人カフェ経営は厳しい?約3年間続けて分かった現実と続けるコツ


向いているかどうかは店の形でも変わる

カフェ経営に必要なことは、お店の形によっても変わります。

ワンオペなのか従業員を雇うのか、カウンター中心なのかテーブル中心なのかだけではありません。

メニュー数や営業時間、さらに駅前なのか住宅街なのかといった立地によっても、必要な働き方は変わります。

また、どのくらいの収入を目指すかによっても、お店の作り方は変わります。

趣味として営業する場合と、カフェの収入で生活することを目指す場合では、必要な売上や考え方は同じではありません。

一般的な「カフェ開業に向いている人」の条件だけで判断するのではなく、自分の性格や目指す働き方に合ったお店を作れるかどうかも大切だと思います。


まとめ

カフェが好きだからといって、カフェ経営が自分に合うとは限りません。

私が約3年間ワンオペで営業して感じたのは、「カフェが好き」という気持ちや接客の得意さ以上に、同じ場所で地道な仕事を続けられること、問題が起きても解決策を考えて行動できること、自分で判断しながら進められることの方が大切だということです。

一方で、苦手な部分は店のレイアウトや営業時間、メニュー数、人員配置などで補える場合もあります。

自分がどんな働き方をしたいのかを考えながら、お店の形を決めていくことが、長く続けるためには大切だと思います。

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