カフェを開業するとき、一番悩んだのがお金の使い方でした。
プライベートでは、興味があることには普通にお金を使います。
逆に、興味がないものにはほとんど使いません。
でも、事業のお金は考え方が全く違います。
私は「必要経費」や「投資」と考え、そのお金が利益を生むかどうかを基準に判断していました。
今回は、実際に営業してみて「お金をかけて良かったもの」と、「そこまでお金をかけなくても良かったもの」を紹介します。
店舗の近くに住むこと
開業前は神奈川に住んでいました。
そこで、まず店舗まで自転車で通える場所へ引っ越しました。
でも、開業して1年ほどすると、その自転車移動さえ面倒になりました。
そこで思い切って物をかなり減らし、店舗から徒歩で通える狭い部屋へ引っ越しました。
独身だからできたことですが、家賃も下がり、掃除や片付けの時間も減りました。
飲食店は営業時間以外にもやることがたくさんあります。
私は、通勤は何も生まない時間だと思っています。
店舗の近くに住んだことは、時間にも体力にも余裕ができ、結果的に良い投資だったと思っています。
設計士
設計士さんも必要な投資でした。
私は飲食店の実績が豊富な設計士さんへお願いしました。
自分でも何社か話を聞きましたが、正直、素人には良し悪しは分かりませんでした。
飲食店営業許可や菓子製造業許可には施設基準があるので、飲食店の実績が豊富な方へお願いするのが安心だと思います。
また、最初に予算を伝えておくことも大切です。
エスプレッソマシン
ワンオペなら、業務用のエスプレッソマシンは入れた方がいいと思います。
私は2連式を使っています。
開業当時で70万円くらいでした。
ハンドドリップだけでは、注文が重なると回りません。
半業務用では能力不足だと思います。
また、浄水器の交換など、メンテナンス費用は惜しまない方がいいです。
営業を止めないために必要な経費だと思っています。
購入前は展示会で実機を触ってみるのもおすすめです。
焙煎機
焙煎機も買って良かった設備です。
私は自動焙煎機を選びました。
開業当時で50〜60万円くらいでした。
手動だと焙煎中ずっと手が離せないので、ワンオペではかなり厳しいと思います。
生豆は焙煎豆より仕入れ価格が安く、長く保存できます。
必要な分だけ焙煎できるので品質管理もしやすくなります。
さらに、自家焙煎豆として販売できることも大きなメリットです。
焙煎中のコーヒーの香りが商店街に広がるので、「この辺にコーヒー屋さんがある」と知ってもらうきっかけにもなっています。
エアコン
意外と大事だったのがエアコンです。
私の店は約7坪ですが、最初は6畳用を2台設置していました。
ところが、35℃を超えるような日はほとんど効きませんでした。
そこで開業から1年後、6畳用の1台を20畳用へ入れ替えました。
現在は6畳用1台と20畳用1台で営業しています。
飲食店は熱源が多いので、家庭と同じ感覚で選ばない方がいいと思います。
お金をかけなくてよかったもの
過剰な内装
世界観は大事です。
でも、必要以上に豪華な内装は必要ありませんでした。
私は雰囲気を統一することだけを意識しました。
スペックが高すぎる機材
私は「必要な性能を満たす中で一番安いもの」を選ぶことが多かったです。
上を見ればキリがありません。
必要以上の性能にお金をかけても、その分利益が増えるとは限りません。
備品
お皿やグラスは消耗品です。
営業していると割れます。
だから高価なものではなく、買い足しやすいものを選びました。
今はネットでも、おしゃれな食器やグラスがたくさんあります。
世界観だけ統一できていれば十分だと思います。
まとめ
私が事業でお金を使う基準は、とてもシンプルです。
そのお金は利益を生むか。
それだけです。
利益につながるもの。
時間を生むもの。
営業を安定して続けるために必要なもの。
そこにはしっかり投資しました。
逆に、見た目だけのものや、必要以上のスペックにはあまりお金をかけませんでした。
もちろん、これは事業として考えた場合です。
趣味でカフェを始めるなら、自分の好きな内装や設備にこだわるのも楽しいと思います。
でも、事業として始めるなら、お金の使い方一つで経営は大きく変わります。
私は今でも、新しい設備を検討するときは、「欲しいかどうか」ではなく、「利益につながるか」を基準に考えています。
この考え方は、開業前から今まで変わっていません。
※価格は私が開業した当時(2023年頃)のものです。現在は値上がりしているものも多いので、あくまで目安として読んでいただければと思います。

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