7坪の個人カフェの開業資金はいくら?約1,200万円の内訳を公開

私は2023年に、約7坪の個人カフェを開業しました。

個人事業主として、アルバイトを雇わず基本的に一人で営業している小さな店です。

開業時にかかった金額をまとめると、工事や設備、備品などで約860万円。

さらに物件の保証金、最初の仕入れや消耗品、営業開始後の運転資金まで含めると、開業時に用意した資金は約1,200万円でした。

店舗は約7坪で、豪華な大型店舗ではありません。

物件はスケルトンだったため、内装や厨房設備にはまとまった費用がかかっています。

この記事では一般的なカフェ開業費用の相場ではなく、私の店では実際に何にどのくらいのお金が必要だったのかを紹介します。

※金額は2023年の開業当時のものです。

結論|7坪の個人カフェで約1,200万円を用意した

私の店の場合、開業時に用意した資金は約1,200万円でした。

大きく分けると、

工事・設備・備品など:約860万円

これに、

  • 物件の保証金:100万円
  • 初期仕入れ・消耗品:約40万円
  • 運転資金:200万円

を加えています。

約7坪の小さな店ですが、スケルトン物件だったこともあり、特に内装工事と厨房設備の割合が大きくなりました。

この記事でいう「開業資金」の範囲

この記事でいう「開業資金」は、会計上の「開業費」という勘定科目だけを指しているわけではありません。

内装工事、厨房機器、備品、保証金、初期仕入れ、消耗品、運転資金など、店を開けて営業を始めるために用意した資金全体を指しています。

保証金は将来返還される可能性があるため、通常の経費とは性質が違いますが、契約時には現金で用意する必要があるため含めました。

また、運転資金200万円は開業までに使ったお金ではなく、オープン後の営業のために残しておいた資金です。

開業した店舗の条件

今回の金額を見るうえで、店の条件を簡単にまとめます。

項目内容
開業2023年
店舗面積約7坪
営業形態個人事業主・基本的に一人で営業
アルバイトなし
物件スケルトン
自家焙煎あり

一人で営業することを前提にした、小さな個人カフェです。

開業資金約1,200万円の内訳

実際に用意した金額を、分かりやすく丸めると次のようになります。

項目金額
内装工事450万円
設計料50万円
厨房機器約229万円
焙煎機約56万円
パソコン約12万円
家具・食器・小型機器・その他備品約64万円
物件の保証金100万円
初期仕入れ・消耗品約40万円
運転資金200万円
合計約1,200万円

こうして見ると、特に大きいのは内装と厨房関係です。

一方で、食器や家具などの細かなものも、全部合わせるとそれなりの金額になりました。

内装工事と設計に500万円

一番大きかったのが内装です。

内装工事450万円、設計料50万円で合計500万円かかりました。

店舗自体は約7坪ですが、スケルトン物件だったため、飲食店として営業できる状態まで内装工事が必要でした。

物件探しの段階から設計士に相談し、物件が決まってから実際の店舗に合わせて調整しています。

工事前には設計士と一緒に保健所へ図面を持って相談し、その後に内装工事へ進みました。

厨房機器と焙煎機に約285万円

厨房機器には約229万円。

さらに焙煎機に約56万円かかりました。

合わせると約285万円です。

私の店では自家焙煎も行うため、開業時に焙煎機も導入しています。

厨房機器の具体的な内容については別の記事で詳しく書いているので、ここでは省略します。

個人カフェ開業に必要だった設備・備品と実際の費用

家具・食器・小型機器などに約64万円

家具、食器、小型機器などを合わせると約64万円になりました。

たとえば、

  • 椅子
  • 食器・グラス・カトラリー
  • 照明
  • 棚
  • 製菓用の型や調理道具
  • 小型調理家電
  • ごみ箱
  • 防犯カメラ
  • 包装用品
  • 看板まわりの備品

などです。

一つひとつは数百円、数千円のものも多いですが、店で使うものをまとめてそろえると金額が積み上がります。

これとは別にパソコンにも約12万円かかりました。

開業時に購入したものを振り返っても、明確に「これは買わなくてよかった」と思う備品はほとんどありません。

初期仕入れと消耗品は約40万円

オープン直前には、食材や飲料の仕入れ、包装資材、洗剤などの消耗品もそろえました。

私の場合、このあたりはだいたい40万円ほどです。

正確に40万円使ったというより、初期仕入れや営業開始時に必要な消耗品をまとめて、このくらいを見ていました。

工事や厨房機器に比べると小さな金額ですが、開店直前にはまとめて必要になります。

運転資金200万円は結果的に足りた

開業時には、工事や設備などに使うお金とは別に運転資金として200万円を残しました。

結果として、私の場合は200万円で足りました。

運転資金は用意せずに開業する人もいますが、私は別に確保しておいてよかったと思っています。

店をオープンすると、家賃や仕入れなどの支払いはすぐに始まります。

一方、売上が立っても、クレジットカードや一部のキャッシュレス決済はその場ですべて現金として手元に入るわけではありません。

開業直後は売上がどのくらいになるかも分からないため、支払いに使える資金は残しておいた方が安心でした。

私の場合は200万円で足りましたが、必要な金額は家賃や固定費、売上の立ち上がり方によって変わります。

約1,200万円を用意しても豪華な店にしたわけではない

約1,200万円という金額だけを見ると、大きく感じるかもしれません。

ただ、実際の店は約7坪で、基本的に一人で営業している小さなカフェです。

私の感覚では、豪華にするためにお金をかけたというより、スケルトンの物件で営業に必要なものをそろえていった結果、この金額になったという感じです。

内装や設備を振り返っても、もっと明確に削ればよかったと思うものはほとんどありません。

削れたと思うのは商店街の加入費用

開業時の支払いの中で、今振り返って必要なかったと思うものを挙げるなら、商店街への加入費用です。

加入時に3万円かかり、その後も月4,000円を支払っていました。

約半年加入していましたが、私の店では加入している意味をあまり感じなかったため退会しました。

ただし、商店街への加入そのものが不要という意味ではありません。

地域によってイベントや集客、加盟店向けの活動内容は違います。

私が入っていた商店街と、自分の店との組み合わせでは必要性をあまり感じなかった、という話です。

事業用資金は融資を含めて約1,200万円

店舗の開業費用と運転資金として用意した事業用資金は約1,200万円でした。このうち、約1,000万円は日本政策金融公庫からの創業融資です。

融資の申し込みから実際に借りるまでの流れについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

日本政策金融公庫から創業融資を受けた実体験

また、物件探しから融資、内装工事、保健所の検査、オープンまでの順番はこちらの記事にまとめています。

カフェ開業は何から始める?開店までの流れとスケジュール

まとめ|7坪のカフェで用意した開業資金は約1,200万円

私が2023年に約7坪の個人カフェを開業したとき、工事・設備・備品などで約860万円かかりました。

そこに物件の保証金100万円、初期仕入れ・消耗品約40万円、運転資金200万円を加えて、開業時に用意した資金は約1,200万円です。

特に大きかったのは、内装・設計の500万円と、厨房機器・焙煎機の約285万円でした。

スケルトン物件だったため、約7坪でも内装と設備にはまとまった費用がかかっています。

これは私が2023年に開業したときの実例として、これから個人カフェの開業資金を考える方の参考になればと思います。

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