カフェ開業1か月目の現実

2023年6月27日にオープンしたので、実質的な最初の1か月は7月です。

開業前は、「お客さんは来るだろうか」「本当にやっていけるだろうか」と不安ばかりでした。

実際に営業を始めてみると、心配していたこともあれば、全く予想していなかったこともありました。

今回は開業して最初の1か月で感じたことを書いてみようと思います。

売上はほぼ予想通りだった

7月の売上は約70万円でした。

結果だけ見ると少なく感じるかもしれませんが、実はほぼ予想通りです。

創業計画書では夏場は売上が落ちる前提で計画を立てていたため、想定していた数字と大きな差はありませんでした。

ただし、この時点ではまだ赤字です。

開業直後は利益を出すというより、お店を軌道に乗せる期間だと考えていました。

年間では春や秋の方が売上が伸びる想定だったため、計画全体としては問題ない範囲でした。

客層が予想と違った

これはかなり意外でした。

私は30代くらいのお客様が中心になると思っていたのです。

ところが実際には50代以上のお客様が多く、70代くらいの方も普通に来店されました。

開業前にどれだけ考えても、実際のお客様はやってみないと分からないものだなと思いました。

そして客層が違うということは、売れる商品も違います。

開業前に売れると思っていた商品が思ったほど売れず、逆に予想以上に注文される商品もありました。

一番印象的だったのはキッシュです。

当時のフードメニューはキッシュとクロワッサンサンドが中心でした。

しょっぱい系の商品が少なかったこともあり、想像以上に注文が入りました。

自分が売りたいものと、お客様が求めているものは必ずしも一致しない。

開業してすぐにそれを実感しました。

テイクアウト需要が予想以上だった

意外だったのがテイクアウト利用の多さです。

私は店内利用が中心になると思っていました。

しかし実際にはテイクアウトのお客様がかなり多くいました。

今振り返ると理由は単純です。

店内は9席しかなく、かなりコンパクトな店舗でした。

初めて入るには少しハードルが高かったのかもしれません。

一方で、テイクアウト専用の窓を作っていたため、そちらから気軽に注文する方が多かったのです。

物珍しいのもあったのか、近隣の方がまとめて購入していくこともありました。

開業前は「お客さんが来なかったらどうしよう」とばかり考えていました。

ところが実際に困ったのは別のことでした。

お客様は来てくれるのです。

ただ、開業直後の私はその注文をさばききれませんでした。

今なら問題ありませんが、当時はドリンクもフードもレジも全て慣れていません。

かなりお待たせしてしまった記憶があります。

集客よりもオペレーションが大変だった

開業前は集客を心配していました。

もちろん集客も大事です。

ただ、実際に営業を始めると、

  • オペレーション
  • 仕込み
  • 商品構成

の方が大きな課題でした。

どうすれば早く提供できるのか。

どの商品を増やすべきなのか。

何をやめるべきなのか。

毎日そんなことばかり考えていました。

開業前に考えたつもりでも、実際に営業してみると改善点は次々に見つかります。

集客より先に、お店をきちんと回せるようにすることの方が重要だったように思います。

常連さんがすぐできた

開業して驚いたことの一つが、常連さんがすぐできたことです。

本当に毎日のように来店される方がいました。

そしてよく話します。

私はそれまでカフェの店員さんと世間話をする習慣がありませんでした。

そのため、

「カフェってこんなに会話するものなのか」

と驚きました。

もちろん来店していただけるのは嬉しいことです。

ただ、当時は仕込みや事務作業も山積みでした。

ありがたい反面、

「作業が進まないな……」

と思うこともありました。

カウンター中心のお店にしたことで、お客様との距離が想像以上に近かったのです。

お店のことが思った以上に伝わっていなかった

開業前にはマーケティングについても勉強していました。

それでも実際に営業してみると、お店の情報は思ったほど伝わっていないことに気付きました。

私は店を見ればカフェだと分かると思っていました。

ところが後からお客様と話していると、

「ここってカフェだったんですね」

と言われることが意外とあったのです。

看板にも書いてありますし、自分では分かりやすいと思っていました。

しかし実際にはそうでもありませんでした。

また、商店街には比較的低価格なお店が多く、うちのお店は少しおしゃれな雰囲気だったため、

「高そうだから入りにくかった」

と言われることもありました。

実際にはそこまで高価格帯ではありません。

ただ、お客様は入店前に値段までは分からないのです。

そこで店の外にメニューを貼り出しました。

見た目的にはごちゃごちゃするので本当はあまり好きではありません。

それでも、

「何のお店なのか」

「いくらくらいなのか」

が伝わらない方が問題だと思ったのです。

しかし実際には、おしゃれさより分かりやすさの方が大事な場面もあるのだと学びました。

空いた時間は集客に使った

1か月営業してみて、まだ営業中に手が空く時間はそれなりにありました。

お客様が来ない時間帯もありますし、常に忙しいわけではありません。

ただ、その時間をぼーっと過ごす気はありませんでした。

営業の合間には、

  • Uber Eatsの登録
  • Instagramの投稿
  • POPや広告の作成

などを進めていました。

特にUber Eatsは早い段階で登録しました。

店内利用だけでなく、別の販路も持っておきたかったからです。

また、オープンから約1か月後にはオープン2か月記念のチラシも作りました。

印刷はラクスルを利用し、ポスティングも依頼しています。

一人で営業していたため、自分でチラシを配る時間はありませんでした。

チラシにはクーポンを付けました。

さらに、もし次回以降もポスティングをすることになった場合に備えて、配布エリアごとにクーポンの色を変えていました。

「○丁目は青」「○丁目は黄色」といった形です。

どの地域からお客様が来ているのか確認したかったからです。

結局、その後ポスティングを何度も行うことはありませんでしたが、最初のチラシの効果はかなりありました。

クーポン利用分だけでもポスティング費用の7割程度は回収できています。

さらに再来店してくださる方もいたため、結果として十分元は取れたと思っています。

一番気を付けていたこと

実は売上以上に気にしていたことがあります。

それは飽きないことです。

私は昔から同じことを続けると飽きやすいところがあります。

そのため、

「今は始めたばかりだから飽きていないだけかもしれない」

とはよく考えていました。

開業直後はやることが山ほどありました。

ただ、それを理由に安心しすぎないようにはしていました。

今振り返って思うこと

開業1か月目は、売上よりも学ぶことの方が多かった気がします。

お客様は誰なのか。

何が売れるのか。

どんな営業スタイルが合っているのか。

開業前に考えていたことの答え合わせを毎日しているような感覚でした。

そしてこの頃はまだ、

「お店を続けられるか」

よりも、

「どうすればもっと良くなるか」

ばかり考えていたように思います。

今振り返ると、開業1か月目は経営というより実験期間でした。

自分の予想と現実の違いを一つずつ確認しながら、お店の形を作っていった時期だったのだと思います。

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