個人カフェがToo Good To Goを使ってみた|店舗側の手数料と5日間の販売結果

※本記事には広告(Too Good To Goの加盟店紹介リンク)が含まれています。

フードロス削減アプリ「Too Good To Go」を、個人カフェの店舗側として使ってみました。

私は東京都足立区で、約7坪の小さなカフェを経営しています。2023年6月の開業以来、基本的にワンオペで営業しています。

Too Good To Goを知ったきっかけは、展示会で担当者と話したことでした。その後、サービス開始のお知らせがメールで届いたため、こちらから返信し、登録を進めることになりました。

私の店の周辺ではToo Good To Goの加盟店をほとんど見かけなかったため、この地域で出品して本当に購入されるのか気になっていました。

担当者から「まずはテスト出品をしてみませんか」と提案され、操作や購入者の反応、手数料、明細の仕組みを確認するために試してみることにしました。

結果は、5日間で7個出品して5個販売。購入者5人のうち、4人は初めて来店したお客さんでした。

この記事では、店舗側として実際に使って分かった登録方法、販売結果、手数料、受け渡しの流れなどを紹介します。

Too Good To Goとは

Too Good To Goは、店舗で余った、まだ食べられる食品を「サプライズバッグ」として販売するフードロス削減アプリです。

利用者はアプリ上で店舗を探して予約し、指定された時間に店頭で商品を受け取ります。

店舗側では、サプライズバッグの販売価格、出品数、受け取り時間などを設定します。

「焼き菓子の詰め合わせ」のような形で登録できるため、毎回まったく同じ商品を入れる必要はありません。その日の余剰状況に合わせて内容を変えられます。

担当者から提案されてテスト出品した

今回は、実際に大量の廃棄予定品が出たから利用したわけではありません。

担当者から提案されたテスト出品として、次のことを確認するのが目的でした。

  • 周辺に加盟店が少なくても購入されるか
  • 店舗側の操作は簡単か
  • 受け渡しが営業の負担にならないか
  • どのくらい手数料が引かれるか
  • 売上と手数料が明細にどう記載されるか

テストには期限に余裕のある商品を使いました。売れなかった商品は翌日に通常販売したため、今回の出品で実際に廃棄を減らしたわけではありません。

通常の運用では、当日余った商品や、味と安全性には問題がないものの通常販売しにくい商品が出たときに利用する予定です。

登録はオンラインミーティング中にほぼ完了

展示会で担当者と話した後、Too Good To Goからサービス開始のお知らせがメールで届きました。

そのメールへこちらから返信し、担当者とGoogle Meetでオンラインミーティングを行って店舗登録を進めました。

オンラインミーティングでは、担当者が店舗情報やサプライズバッグの設定を進めてくれます。自分で一から登録画面を埋めていくという感じではありませんでした。

私が行った主な作業は、売上の振込先となる銀行口座の登録です。ミーティング中に出品できる状態まで設定してもらえたので、登録自体は簡単でした。

出品開始後に販売数などを変更する操作も、特に難しくありません。

サプライズバッグは650円に設定

今回は「焼き菓子の詰め合わせバッグ」を1個650円に設定しました。

販売した組み合わせの一つが、次の内容です。

  • バスクチーズケーキ1個
  • タルト1個

通常のテイクアウト価格は、バスクチーズケーキが640円、タルトが670円なので、合計1,310円です。

650円で販売すると、通常価格から約50.4%引きになります。

別の日には、次の組み合わせで販売しました。

  • バスクチーズケーキ2個
  • 焼き菓子1個

バスクチーズケーキ2個の通常価格は1,280円です。650円で販売すると約49.2%引きとなり、登録時に案内された「通常価格から50%以上割引」という条件に届きません。

そのため、焼き菓子を1個追加しました。

焼き菓子はケーキより期限に余裕があり、普段はロスになりにくい商品です。実際に組み合わせてみると、販売価格を650円ではなく640円に設定しておけば、内容を作りやすかったかもしれないと感じました。

同じケーキを2個入れたバッグは評価が星3だった

バスクチーズケーキ2個と焼き菓子1個を入れたサプライズバッグは、購入後の評価が星3でした。

今のところ、私が確認した中では一番低い評価です。

評価の理由は分からないため、同じケーキが2個入っていたことが原因とは断定できません。

ただ、サプライズバッグという名前からすると、同じ商品が2個入っているより、違う種類の商品が入っていた方がうれしい人もいるのかもしれません。

今後は商品を選べる状態なら、なるべく種類を変えて組み合わせようと思います。

5日間で7個出品して5個売れた

最初の3日間は1日1個ずつ、4日目と5日目は2個ずつ出品しました。

5日目は、出品した2個が両方とも購入されています。

項目結果
出品期間5日間
合計出品数7個
販売数5個
販売があった日5日中4日
販売価格1個650円
販売総額3,250円

7個中5個なので、今回の販売率は約71%です。

ただし、まだ出品数が7個しかないため、Too Good To Go全体や、ほかの店舗にも当てはまる販売率ではありません。

周辺に加盟店がほとんどないため、もっと反応が少ないと思っていました。最初のテスト結果としては、想像していたより購入されています。

店舗側には月額料金と予約手数料がかかる

登録時に説明を受けた私の契約条件では、店舗側に月額のシステム利用料と、サプライズバッグが販売されたときの予約手数料がかかります。

月額のシステム利用料は、通常1,000円、税込1,100円です。

私の場合は、登録した月と翌月のシステム利用料を無料にしてもらいました。

また、売上が月額利用料より少ない場合でも、不足分を店舗側が別途支払うのではなく、売上の範囲内で精算されると説明を受けています。

料金やキャンペーン条件は変更される可能性があるため、登録する場合はその時点の条件を確認してください。

8月に販売した3個では590円の予約手数料が引かれた

今回の5日間のテスト出品は、8月と9月をまたいでいます。

最初に販売した3個は8月分で、その後販売した2個は9月分です。今回届いた明細には、8月に販売した3個だけが記載されていました。

項目8月分の明細
販売数3個
販売総額1,950円
予約手数料537円
予約手数料の消費税53円
予約手数料合計(税込)590円
店舗受取額1,360円

予約手数料を差し引いた後の店舗受取額は、1個あたり約453円です。

販売総額1,950円に対して590円が差し引かれているため、8月分の明細だけで計算すると、差引額は約30.3%になります。

これは一般的な手数料率ではなく、私に届いた8月分の明細による実績です。

9月に販売した2個は、この明細には含まれていません。翌月に発行される9月分の明細へ反映される予定です。

650円で販売しても、そのまま650円が店舗へ入るわけではありません。商品の原価まで考えると、通常販売の代わりではなく、本来ロスになる商品を活用するために使うのがよさそうです。

最低送金額は2,000円

登録時の説明と届いた明細によると、売上の送金は月1回で、最低送金額は2,000円です。

8月分の店舗受取額は1,360円だったため、最低送金額に届かず、次回以降へ繰り越しになりました。

少量だけ出品する店舗では、商品が販売されてもすぐに振り込まれるとは限らない点に注意が必要です。

受け取り時間は16時から18時に設定

商品の受け取り時間は、16時から18時に設定しました。

私の店は19時に営業を終了するため、閉店の1時間前までに受け取りが終わる設定です。

あまり早い時間に設定すると、その日にどの商品が余るか判断できません。

一方、閉店時間ぎりぎりまで受け取り可能にすると、購入者が来ないまま閉店時刻を迎える可能性があります。

そのため、閉店作業に影響しにくいよう、1時間の余裕を持たせました。

担当者からは、指定された受け取り時間を過ぎても購入者が来なかった場合、後から必ず商品を渡さなければならないわけではないと説明を受けています。

実際の受け渡しは簡単で、今のところ営業の負担にはなっていません。

購入者5人のうち4人が初来店だった

購入した5人のうち、4人は初めて来店したお客さんでした。

残りの1人は以前来店したことがあると思いますが、かなり久しぶりの来店です。

私が対応した5人は全員女性で、見た印象では20代くらいから50歳前後まででした。ただし、まだ5人だけなので、Too Good To Go利用者全体の傾向とはいえません。

5日目に購入した人のうち1人は、アプリの画面が英語表示でした。

日本語版と画面の構成が似ていたため、確認する場所は何となく分かり、問題なく受け渡しできました。

その場で通常商品を追加購入した人はいません。今後、通常のお客さんとして再来店するかもまだ分かりません。

それでも、これまで店を知らなかった人が実際に来店するきっかけにはなっています。

使って感じたメリット

店舗側として使って感じたメリットは、登録、出品、受け渡しの操作が簡単なことです。

担当者がオンラインミーティングで初期設定を進めてくれたため、店舗側で複雑な設定をする必要はありませんでした。

また、余剰食品を販売しながら、アプリを利用している新しいお客さんに店を知ってもらえる可能性があります。今回も、購入者5人のうち4人が初来店でした。

ただし、追加購入はなく、再来店につながるかも現時点では分かりません。

集客サービスとして考えるより、食品ロスを減らすことを中心に、新しいお客さんとの接点にもなるサービスと考えるのが自然だと思います。

利用前に知っておきたい注意点

実際に利用する前に、次の点は確認しておいた方がよさそうです。

  • 販売価格がそのまま店舗の受取額になるわけではない
  • 月額のシステム利用料と予約手数料がかかる
  • 最低送金額に届かない場合は次回以降へ繰り越される
  • 出品しても必ず売れるとは限らない
  • 受け取り時間は閉店作業に影響しないよう設定する
  • 新規客が来ても追加購入や再来店につながるとは限らない
  • 通常価格で販売できる商品まで無理に安売りしない
  • 商品の原価と手数料を考えて内容を決める

また、食品表示、アレルゲン、保存方法、消費期限などの情報は、店舗側で適切に案内する必要があります。

最新の条件は、Too Good To Goの店舗規約を確認してください。

今後はカットミスや気泡が入った商品に使いたい

今後は、実際に通常販売しにくい商品が出たときに利用する予定です。

私の店では、お菓子を作っていると、ときどき次のような商品ができます。

  • ケーキに気泡が入った
  • カットを失敗した
  • 形が少し崩れた

味や安全性には問題がなくても、通常価格では販売しにくい商品です。

こうした商品をそのまま廃棄するより、サプライズバッグとして誰かに食べてもらえるなら、Too Good To Goと相性がよさそうです。

余剰商品が出た日に必要な数だけ出品しながら、今後も反応を見ていこうと思います。

Too Good To Goが向いている店舗

実際に使ってみて、パン、ケーキ、惣菜など、その日のうちに売り切りたい商品を扱う店舗には使いやすいと思いました。

特に、次のような店舗には向いていそうです。

  • 食品ロスが出ることがある
  • 日によって余る商品の種類や数が変わる
  • 新しいお客さんに店を知ってもらいたい
  • 閉店前に受け渡し時間を確保できる
  • 原価と手数料を考えてバッグの内容を調整できる

反対に、食品ロスがほとんどない店舗や、値引き販売が店の方針に合わない店舗では、導入するメリットは小さいかもしれません。

ブランドや通常価格を大切にしている場合も、どの商品をどの頻度で出品するか慎重に考えた方がよさそうです。

Too Good To Goに出店してみたい方へ

Too Good To Goには、店舗で余った食品をサプライズバッグとして販売する仕組みがあります。

食品ロスが出る店舗や、廃棄予定の商品を少しでも売上につなげたい店舗で、Too Good To Goへの出店を検討している方はこちらから詳細を確認できます。

[Too Good To Goの加盟店紹介リンク]

料金、キャンペーン、対象地域などは変更される可能性があるため、申し込み前に最新情報を確認してください。

まとめ

Too Good To Goを店舗側としてテストした結果、5日間で7個出品し、5個販売できました。

周辺に加盟店がほとんどないため反応は少ないと思っていましたが、購入者5人のうち4人は初めて来店したお客さんでした。

登録や出品、受け渡しは簡単でしたが、650円の販売額がそのまま店舗へ入るわけではありません。

8月に販売した3個分の明細では、販売総額1,950円から予約手数料590円が引かれ、店舗受取額は1,360円でした。9月に販売した2個については、翌月の明細に反映される予定です。

通常価格で販売できる商品を安く売るためではなく、本来ロスになる商品や、味には問題がなくても通常販売しにくい商品を活用するサービスだと感じています。

まだ5日間だけの結果なので、集客効果や継続的な販売数までは分かりません。

今後も実際に余剰商品が出たときに利用しながら、どのくらい食品ロスを減らせるか確認していく予定です。

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