浜松で「自分の店を持とう」と決めたものの、何から始めれば良いのか分かりませんでした。
そこでまずは東京のカフェ開業スクールへ通うことにしました。
開業準備をしながら働く方法として選んだのが、派遣薬剤師という働き方です。
有給中に関東へ戻った
開業を決めた後の行動は早かったと思います。
有給消化に入って1週間ほどで関東へ戻り、派遣薬剤師として働き始めました。
薬剤師専門の派遣会社はそれほど多くありません。
とりあえず検索して出てきた会社へ順番に連絡し、条件の合うところに登録しました。
派遣会社を乗り換えた
最初の時給は2,700円程度だったと思います。
当時としては十分高く感じました。
ただ、何店舗か経験した頃、大きな店舗で他社の派遣薬剤師と一緒に働く機会がありました。
話を聞いていると、自分より条件が良さそうです。
求人を見るだけでもできたので、とりあえず登録してみました。
すると翌月から時給4,000円のキャンペーンをやっていました。
もちろん条件付きでしたが、どう考えても今より良かったので乗り換えました。
少し引き止められましたが、派遣会社を変えること自体は特に難しくありませんでした。
それ以降は3,000円を下回る案件はほとんど受けていません。
派遣は意外と快適だった
私は昔から同じ職場に長くいるのがあまり得意ではありません。
とはいえ、働き始めたばかりの頃は覚えることが多く、毎日必死です。
むしろ最初は迷惑をかけないように頑張っています。
ところが慣れてくると、だんだん退屈になります。
派遣はちょうどその頃に契約更新の時期が来ます。
更新するか、別の職場へ行くかを選べるのです。
私にはこの働き方がかなり合っていました。
気が付けば10店舗以上の薬局やドラッグストアで働いていました。
派遣の大変なところ
もちろん楽なことばかりではありません。
一番大変なのは薬歴システムです。
店舗ごとに全く違います。
使ったことのあるシステムなら半日もあれば慣れますが、初めてのシステムだとかなり苦労します。
正直、全国共通にしてほしいと思っていました。
また、店舗ごとのルールもかなり違います。
大規模店舗になると薬の種類も多く、独自ルールも増えます。
麻薬管理や在宅業務などもあり、覚えることが増えます。
逆に小規模店舗では毎日薬剤師が私と社員一人だけということもありました。
さらに極端な店舗では、半日ほど事務員もおらず完全に一人ということもありました。
開店準備から閉店作業まで全部一人です。
休憩室がない店舗もありました。
そういう店舗では昼食は毎回外食になります。
結果的にかなり浮腫みました。
塩分の取りすぎです。
派遣に向いている人
派遣を経験して感じたのは、向いている人と向いていない人がはっきり分かれることです。
私はドラッグストア出身だったこともあり、比較的色々な業務を経験していました。
調剤だけでなく、処方入力や在宅業務なども経験しています。
また、研修制度がしっかりした会社だったことも大きかったと思います。
忙しい店舗で働いていたため、多少忙しい環境にも慣れていました。
そのため、新しい店舗へ行ってもそれほど困りませんでした。
一方で、今までのやり方へのこだわりが強い人は大変かもしれません。
派遣先では、その店舗のやり方に合わせることが大切です。
「前の職場ではこうでした」
はあまり通用しません。
また、派遣は基本的に自分で勉強を続ける必要があります。
会社の研修に頼れるわけではないからです。
実際、派遣薬剤師として働いている人の中には、知識の更新があまりできていない人も見かけました。
そういう意味では、ある程度自分で学び続けられる人向けの働き方だと思います。
今振り返って思うこと
派遣薬剤師は一生続けたい仕事ではありませんでした。
ただ、開業準備をしながら働くには非常に都合の良い働き方でした。
人間関係に縛られず、働く場所も選べます。
私のように環境の変化が苦にならない人には向いていると思います。
そして何より、この時期に働いていたからこそ開業資金を作ることができました。
今でも、もしカフェがうまくいかなくなったとしても派遣薬剤師として働けます。
そう考えると、薬剤師資格には今でもかなり助けられているのだと思います。
実際に利用したファルマスタッフ(メディカルリソース)とファル・メイトの違いは、こちらの記事で比較しています。

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